自分の誕生日と同じ賞味期限の食べ物を見つけて、ちょっと嬉しくなる

誕生日と同じ賞味期限
エッセイ(という名の日記)
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大好きなアップルパイを買ったら、
賞味期限がたまたま私の誕生日だった。

商品のパッケージに私の誕生日が印字されている。

いわば私が刻まれているようなもの。
なにか特別な食べ物になったみたいで、これは嬉しい。

名前 ごろごろとしたりんごのパイ(略して、ごろりんと呼ぼう!)
出身 千葉県松戸市
誕生日 不明(記載なし)
賞味期限 5月8日

アップルパイ

ん?

賞味期限を辞書で調べると「品質が変わらずおいしく食べられる期限のこと」とある。

そっか、
賞味期限が私の誕生日ということは、
このアップルパイは私の誕生日の訪れとともに、おいしさが損なわれるということ。

ごろりんは私の誕生日とともに、死を迎え始めるということ。

ひー。切ない。

賞味期限で一喜一憂してしまった。

私の誕生日は5月8日。

5月8日、ゴーヤの日はハチコさんの誕生日、と覚えてほしい。

ハチコというハンドルネームも誕生日から半分取っている。(もう半分は私の大好きな歌手のaikoさんです。後付けの理由w)

曙や榊原郁恵さんも同じ誕生日。

忘れてはいけないのが、さくらももこさんも同じ誕生日。

私は小さな頃から「ちびまる子ちゃん」が好きで、もっと言うと、さくらももこさんのエッセイが大好きで、さらに言うと、私の書く文章はさくらももこイズムが継承されている。(と思いたい)

もしかしたら、さくらももこさんの生まれ変わりが私なのかもしれない。
(さくらももこさんがご存命のときに、私も生まれているので絶対に違う)

アップルパイを食べながら、思い出したことがある。

5月8日は第二日曜日になることが多く、それは母の日を意味する。

当時聴いていたラジオ番組で、花キューピットプレゼンツのリスナーからの手紙を紹介するコーナーがあった。

リスナーの個人的な手紙をDJが番組内で読み上げる。採用されると花束と番組の音源が手紙の受け取り手に直接贈られる。「そんなあなたにこの曲を贈ります」と手紙に添えると、リクエスト曲としてその曲が番組で流されるのだ。

マザーズデーであり、マイバースデーのその日がたまたま放送日であり、母宛の手紙を書いて番組に送った。見事採用された。

母に贈る曲は、かりゆし58の『アンマー』

かりゆし58は沖縄出身のロックバンド。

かりゆし58も私の誕生日にちなんで、58である。

…いや、真っ赤な嘘だ。58は国道58号線のことを意味する。

『アンマー』は、不良少年だったボーカルの前川さんが自身の母に向けて制作された曲。アンマーは沖縄の言葉で「お母さん」を指す。

私はこの曲に、特に思い入れはない。

友達がこの曲を好きだった、ただそれだけ。
めっちゃいい曲なんだけどね。

母への感謝の気持ちを(少しの想像力を加えて)感動的な手紙に仕上げた。
どんな内容の手紙を書いたか、一切覚えていない。

放送された後日、母に会う。

「ね、ね、どーだった?感動した?(泣いちゃったよね!感極まって涙腺崩壊だよね!)」

「いきなり花束届いてびっくりした」

「うんうん、で、放送は聴いた?」

「うん、聴いたよ。感動はしなかった」

なんだってぇ!?

あっさりしていた。
全然心に響いていない。

私のアンマー(母)には、私が心のこもっていない手紙を書いていたことをお見通しなのである。

母は花束をもらっても、特に感情がない人だというのも知っていた。
照れ隠しかな…うーん、どうだろ、それも違う気がする。
(誤解がないように言うと、母と私はよくランチも行くし、仲はよい。母は結構冷めている人間だ。)

手紙は綺麗事をツラツラ書けば書くほど、嘘くさいのである。
本音で書かないと、伝わらない。

そんなことを思い出しながら食べたアップルパイは、いつもより苦く感じた……と書くと思った?だよね?あたしもそう思った!!
キガアウネ!

話のオチとしては、そのほうが綺麗か。
でも、正直に書くぞ!

やっぱりアップルパイはいつも通りおいしかったなーーー!!

 

 

コメント

  1. toyoda順子 より:

    文章には心の無さが伝わる… ちょっと耳が痛いですね。わたしもそう思います。小学校の時に特に理由もなく書かされた両親への感謝の手紙とかね。でも、姪が結婚する時読んだ恒例の、両親への手紙には泣かされました。その時出された食事についていたお酒を端から全部吞んでいたからかもしれません。

    • ハチコ ハチコ より:

      文章って感情が伝わりますよね。
      特に手書きだどそれが顕著に分かりますね…子どもの日記や作文を見ていると思います。

      お酒を端から全部!まさか泣き上戸…!?
      ちなみに結婚式の手紙も、うちの母は泣きませんでした。

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