小学2年生の息子が、寝る前に「ママ、この本読んで」と持ってきた。
わぁ、懐かしい。久しぶりに読むなぁ。
子どもたちがまだ本当に小さい頃(2歳か3歳くらい?)からずっと読んでいた絵本で、私も大好きな絵本。
表紙はママが10人いるね。
実は、この絵本、雑誌のプレゼントかなんかで当選して、著者(天野慶さん)と、イラストレーター(はまのゆかさん)のサイン入り。
主人公の「ぼく」は幼稚園くらいで、ママに赤ちゃんが生まれて、ママは赤ちゃんのお世話や、家事育児に大忙し。
「ぼく」の話を聞いてくれなくて「またあとで」ばっかり!
で、ママが10人いればいいのになぁ…とスケッチブックに絵を描いたら、ママがどんどん増えて、10人になった…というお話。料理上手なママ、かっこよくお仕事するママ、あま~いお菓子をやいてくれるママ……
こんなママだったらいいなぁっていう願望が詰まってるんだろうな。
「10人目のママはぐっすりむにゃむにゃおひるねをして」がちょっと笑う。
いつも忙しいママを気遣う男の子の優しさが垣間見えて、かわいい。
ママにお休みは必要だ。
この絵本の最後は、夜になって、「ぼく」も10人に増えて、10人の「ぼく」と10人の「ママ」が一緒に眠る。
裏表紙は「ぼく」も10人!
本当のママはどこに行ったんだろうね…って軽くホラーなのは置いておいて。
あ~、10人とは言わないけれど、もう一人自分がいたらいいなぁと思うよね。
うちは2歳差だったからさ、それはもう目まぐるしい乳児期。
そりゃー上の子もまだ小さいけど「ちょっとまってね」って言っちゃうよね。
スーパー行くのも一人ならサッと行けるけど、子どもたちがいたらそうはいかない。
絵本のあとがきがね、心に染みる。
忍者だったらいいのにな。
(一部抜粋)家事や育児に追われていると、やりたいこと、やらねばならないことが多すぎて、ついついパタパタあわててしまう。ひとつひとつ、ゆっくり時間をかけて、丁寧にできたらいいのに。
自分の分身がそれをやってくれたら、君とも毎日、くたくたになるまで遊べるのにな。寝る前の絵本だって、何冊だって、何回だって読んであげられるのにな。ああ、分身の術が使えたらいいのに。
朝、保育園のバスを待っているとき、娘に「ママが10人いたらどう思う?」って聞いてみた。「発表会にママが10人きたら怖いから嫌だ」と言われる。
私も私みたいなめんどくさいヤツが10人もいたら嫌だ。
娘に「わたしが10人いたら、いっぱいおてつだいしてあげるよ」って言われたから、娘に10人増えてもらおうかな。娘は冷蔵庫の中を整理整頓するのが好き。
んー、お菓子が好きな娘だから、お菓子も10人分用意しないといけない……。
やっぱり、今まで通り4人家族でおっけー。(下は娘が描いた家族の絵)
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