「話題の文芸誌GOAT(ゴート)を気になっているけど、読もうか迷っている」という人に向けての記事です。
私自身、GOATを手に取ったきっかけは、SNSでよく見るし、表紙もかわいい。
なんとなく今っぽさをまとっている、そんな感じだったんですよね。
文学に詳しくない私が、初めて買った文芸誌ですが…読み終えた今は「当たり外れはある!でも、それでもまた読みたい」と思っています。
今日は、その本音を正直に書いていくことにします。
【書評】文芸誌GOATを読んだ正直な感想

GOATを例えるなら、ズバリ…「ホテルの朝食バイキング」みたいな雑誌です。
いろんな料理が少しずつ並んでいて、好きなものを選べる。全部食べなくてもOK!気になるものを少しだけ試すこともできる。
新進気鋭の作家の短編をいち早く読める。全部短編だから、重たくない。
でも、その軽さは時には物足りなさも感じる。
贅沢。でも、ちょっと腹八分目。
それがまさに「ホテルの朝食バイキング」≒「GOAT」なのであります。
文芸誌GOATの魅力とは?
ここからは文芸誌GOATの良さといいますか…魅力を紹介します。
好きな作家がいる安心感
まずはこれですね~。
普段から好きな作家が表紙に載っている安心感。「これは読まなきゃ!」と自然に思えますよね。
高瀬準子さん、小川哲さん、一穂ミチさん、市川沙央さんなど、「本屋大賞」などでもよく聞く作家の方ですよね。
文芸誌って少しハードル高めのイメージでしたが、知ってる名前があるだけで距離が縮まりました。
「小説を心の栄養に」というコンセプトがいい

GOATのコンセプトは「小説を心の栄養に」です。
この表現にぐっと来ますよね~。
疲れた日に甘い物を食べたり、ゆっくり温泉につかったり、そんなリラックス感覚で物語を摂取するイメージです。
「読書するぞー」と意気込むんじゃないんです。「まぁまぁ、本でも読んでゆっくりしなよ」って感じなんですよね。
このライトさが、読書にあまり慣れていない人にも優しいと思います。
毎号テーマがあるアンソロジー形式
GOATは毎号テーマが決まっており、全て短編。連載物はありません。
バックナンバーは「愛」「悪」「美」など、ひとつの言葉を軸に物語が並びます。
同じテーマなのに、作家によって世界の切り取り方がまったく違うんです。
短編だからこそ比較できるし、「私はこういうのが好きなんだな」と気づけました。
読書の幅が広がる感覚がありました。
作家のインタビュー・対談も嬉しい
雑誌ならですが、紙面には作家のインタビューや対談も多数掲載されています。
中でも「藤ケ谷太輔×朝井リョウ」や「俵万智×岸田繁」など、作家と歌手、アーティストとの異色対談がよかった!(私が好きな人たちです…)
作品そのものもいいけど、創作の背景や考え方を知れるのは純粋に嬉しい。
ミーハーな気持ちが満たされ、「作家もひとりの人間なんだ」と感じられる瞬間でした。
はぁ、贅沢…♡
電子書籍ではなく、あえて紙で読んでほしい

GOATは電子書籍でも読めますが、声を大にして言いたい。
GOATは紙で読んでください!
…はい、思わずフォントを大にしましたが、スマホやタブレットを置いて、令和の今、あえてのPaperです。
GOATはそれ自体の作りも凝っています
作品によって紙の種類や色を変え、表紙のGOATくん、GOATくんのしおり付き(←これは限定なのか初回限定なのか不明ですが…)と、ペラペラとページをめくりながら紙の本のぬくもりを感じてほしい。
読書って「読む」だけじゃなくて「観る」も入ってるんだな、と。
本棚に置いておきたくなる存在感があります。
物として持つ楽しさも込みで、GOATだと思います。
文芸誌GOATの気になった点
良いところだけをツラツラと書きましたが、ここからは気になる点も正直に。
短編ゆえの「浅さ」を感じる瞬間もある
ふわっと抽象的に終わる作品もいくつかあり、理解できず、少し物足りなさを感じました。
世界観に入り込む前に終わってしまうんですよね。
せっかく作家の文体に慣れてきたころに、もうラスト。
没入しかけたところでページが終わると「もっと読みたかった~~!」と同時に「今のは深かったのか?」と少し置いていかれた気持ちになります。
まぁ、短編の宿命と言えばそうなのかもしれません。
好きな作家でも「今回は合わない」と思うことはある
私は、普段朝井リョウさんの小説が好きなんですが…「GOAT」の「悪」がテーマの朝井リョウさんの作品は正直、よくわかりませんでした。
もうね、何がなんだかわからないまま終わって、モヤっとしました…。(ですが、この作品に使われている印刷は配色がかなり凝っているので、それはおもしろかったです。)
もし、今回初めて朝井リョウさんの作品を読む人がいたら「なんだ、こんな感じなのか」と思ってしまわないか、心配になりました。
もちろん、作家にも作品にも当たり外れがあります。
単行本で読んだときにおもしろさを知ってるからこそ「なんだかなー」と感じてしまいました。
私の押しの朝井リョウさんの本📚
文字はやや小さめで、分厚いので持ち歩きには不向き
文芸誌としては、標準的かもしれませんが、文庫本などに比べると、分厚くて重いし、持ち歩きには不向きです。
また、作品によって文章の配列は異なる場合もありますが、1ページ4列構成もあり、文字が小さいな~と感じ、長時間読むと目が疲れました。
とはいえ、価格は510円と低価格で、この大ボリュームならお得感満載ではあります。
小学館の本気を感じました。
【結論】文芸誌GOATは買う価値あるのか?
買う価値はあるが、万人向けではない。
長編のように、深く没入したい人には物足りない。少しずついろんな作家を味わいたい人には向いています。
全部が名作ではないし、好みではない作品もあります。
短編だから、読んだことがない作家にも出会えて、「この作家もっと読んでみたい」と思えば、新たに小説を読んでみればいい。
難しい文学は苦手だけど、話題作は気になる人。読書をあまりしないけど、ちょっと気になる人。
そんなライトな読者層にはちょうどいいと思います。
短編だから、寝る前に少し読みたい…と枕元に置いておくのもいいですよ~!
私は次号もGOATを買うつもりです☆
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