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『その本は』(ヨシタケシンスケ,又吉直樹 )を読んでみた(ネタバレなし)

その本は ヨシタケシンスケ 又吉直樹 
読書
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私には積読があった。

本というのは不思議なものである。

何かに惹かれて「この本を読もう!」と思って手に入れたのに、いざ自分のものになってしまうと、途端に読む気が失せてしまうときがあるものだ。

本は逃げないのだから、今の自分のタイミングに合わなかっただけの本、と思うようにしている。

本のピラミッドを見ながら、私は考えた。

今日はどの本を読もうかな。

あの本にしようかな、
この本にしょうかな、
それとも……

そのとき、私の心の中で、本の神様がささやいた。
「その本はどうかな」

「え、その本ってどれのこと?具体的に言ってくれないと分からないよ」

「だから、その本はその本だよ。
1時間くらいでサラッと読めておもしろいよ」

本の神様の言うことは絶対。

私は本の神様の言うその本を読んでみることにした。

その本は ヨシタケシンスケ 又吉直樹 表紙

本の神様「本の装丁も重厚感あってよいから、置物とするのもよし!!」
(いや、私は読むよ。)

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『その本は』の著者

その本は ヨシタケシンスケ 帯

著者はお笑いコンビ「ピース」の又吉 直樹さんと、
絵本作家のヨシタケシンスケさん。

私は特にヨシタケシンスケさんの絵本が大好き。

私の子どもたちまだ小さいとき、子どもたちのためというより、自分のためにヨシタケシンスケさんの絵本を読んでました。

ゆるっとしたイラストも好きだけど、お話も脱力系でクスっと笑える。

ヨシタケシンスケさんの特に好きな絵本は
『つまんない つまんない』とか『おしっこちょっぴりもれたろう』とか。

本の帯「大人気絵本作家×芥川賞作家による抱腹絶倒・感涙必至の本の旅」って気になるぅ!

『その本は』のあらすじ

本の好きな王様がいました。王様はもう年寄りで、目がほとんど見えません。王様は二人の男を城に呼び、言いました。 「わしは本が好きだ。今までたくさんの本を読んだ。たいていの本は読んだつもりだ。しかし、目が悪くなり、もう本を読むことができない。でもわしは、本が好きだ。だから、本の話を聞きたいのだ。 お前たち、世界中をまわって『めずらしい本』について知っている者を探し出し、その者から、その本についての話を聞いてきてくれ。 そしてその本の話をわしに教えてほしいのだ」 旅に出たふたりの男は、たくさんの本の話を持ち帰り、王様のために夜ごと語り出した―。
(『その本は』帯より引用)

えっと、上の長い引用分を読んでくれたでしょうか……。
(私なら読まない)

本の大好きな目のほとんど見えない王様のために、2人の男は珍しい本の旅に出かけて、その内容を夜な夜な王様に教えてほしい、ということです。
(ざっくり簡潔な説明!)

『その本は』のレビュー・感想

1章ごとに「夜」という表現をしていて、
第1夜から第13夜まであります。

2人の男は夜な夜な、本にまつわるお話を王様に聞かせている、ということですね。

第1夜は、これって本のことじゃないんじゃ…っとクスっと笑えます。

その本は、枕にするには少し高い。
クビがいたくなるから気をつけろ。(P20より引用)

いや、もう、もはや本カンケーないじゃん!
どういうこと!

そんな感じの変わった本(本なのか?)のオンパレードなんですけど、
それが、だんだん癖になっていきます。

第7夜が特に好き。

小学5年生のとき、主人公の岬真一のクラスに竹内春(女の子)が転校してくる話。

2人はひょんなことから交換日記を始めます。

短い話なんだけど、感情を揺さぶられて、さすが又吉先生。

次に好きなのは第6夜。

第6夜のこの文章が好き。

どんな人も、自分自身を救うことはできない。
できるのは、自分以外の誰かを救うことなのだ。
だからこそ、誰かを救う努力をしなければいけないのだ。
他の誰かに、自分を救ってもらうために。(P73より引用)

本を書いた人は、その本がいつ誰の手によって読んでもらえるか分からない。

本を書いた人は自分自身を救うことはできないのかもしれない。
でも、本を読んだ人は、本によって救われることがあるものだ。
誰かを救ったということは、自分自身(本を書いた人)も救われるものだ。

第1夜から第13夜、ほんとに1時間くらいでサラッと読める。
クスっと笑えたり、ポロっとしたり、しんみりしたり。

私は難しい言葉使ってある本が苦手だけど、この本は読みやすい。
対象年齢は中学生くらいからなら読めるんじゃないかなと思う。
(大人でも楽しめると思う。)

あと、本の最後のオチも、いい。

読み終わった後、本が好きな人は、やっぱり本っていいものだ、と思う本。
本をあまり読まない人は、本って意外といいものかもしれないと思う本。

本っていいよね~♡

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