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ネタバレなし『さみしい夜にはペンを持て』レビュー!書きたい大人も読もう

さみしい夜にはペンを持て 感想 書評 レビュー 読書
読書
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こんにちは、ハチコです。

「書きたい人たち」の間で話題の本『さみしい夜にはペンを持て』を読みました。

この本をオススメする人
・「文章を書けない人」「文章を書きたい人」なにより「これからも文章を書き続けたい人」
・(特に中学生に向けて)自分は何者なのか、自分自身を見つめ直したい人。

発売する前から楽しみにしていて、一気に読んだので、書評・レビューしていきます。

個人的に「文章術」の本を読むのが好きで、この本も一応その類だとは思うのですが…今まで読んだ本とは、まるで違います。

中学生向けの平易な文体、物語形式で「文章を書くこと」の本質が書いてあります。

とはいえ、大人が読んでも全然大丈夫です。(むしろ大人のほうが心に響くものがあるかもしれない)

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『さみしい夜にはペンを持て』の著者、古賀 史健(こが ふみたけ)さんとは

1973年福岡生まれのフリーライター。

ベストセラー『嫌われる勇気』 『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の著者です。

『嫌われる勇気』はドラマ化もしており、Amazonの倫理学入門部門で今も(2023年8月31日現在)ランキング1位です。

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』も以前読んだことがあるのですが、『さみしい夜にはペンを持て』より、文章のテクニック的な本です。(20歳の自分に~のタイトルですが、全大人が読んだらいいんじゃないかな~と思う本です)

古賀 史健さんの文章は分かりやすく、おもしろいので『さみしい夜にはペンを持て』を読んだ後は、ぜひこちらも読んでみてください。

『さみしい夜にはペンを持て』のあらすじ

うみのなか中学校の通う中学3年生のタコジロー(主人公)は、学校でいじめられている。

学校にいても居心地が悪く、悶々とした日々を過ごしている。

そんなとき、中学最大のイベント体育祭の選手宣誓を任されてしまう。(タコジローは嫌々で、クラスのリーダーのイカリくんに仕組まれて選手宣誓に選ばれる)

タコジローは学校に行くのが嫌になり、学校をさぼり、うみのなか市民公園に足が向く。

そこで出会ったヤドカリのおじさんに話を聞いてもらい、文章を書くことについて教えてもらう。

『さみしい夜にはペンを持て』書評・レビュー

それではネタバレしない程度に本の紹介をしたいと思います。

惹かれるタイトル、凝った本のデザインにグッとくる

まずは『さみしい夜にはペンを持て』という、一見、自己啓発本にも思えるタイトル。

加えて、ポエミーさもある不思議なタイトルにやられました。

そして、イラストレーターのならのさんが描く、色鮮やかな海の中を表現したファンタジーな装丁。

さみしい夜にはペンを持て 表紙

本の中も凝っています。

さみしい夜にはペンを持て

「自分だけのダンジョンを冒険するために」ここいいですねー!

本は電子書籍派の人も最近は多いと思いますが、『さみしい夜はペンを持て』は紙の本で読んでほしいです。

「文章を書くということ」の本質を知る

ずっと日記や文章を書き続けている人なら、文章を書くことの効能を身に染みて分かっています。

書くことで救われて、書いたものを読んでもうことで救われて。

「文章を書く」とは誰でもできそうで、できない。こんなに難しいのはなぜだろう。

この本は文法(レトリックなど)の本でも、ウェブライティングでもセールスライティングの本でもありません。

ましてや人を操る巧みな文章術の本でもない。

私たちはなぜ文章を書くのか。

そもそも「書く」と「話す」はどう違うのか、書きたいのに書けない気持ちなど、
もっと根本的な「文章を書く」ことの道しるべとなる本です。

ああ。日記ってね、書くものじゃなくて長い時間をかけて『育てるもの』なんだ。(P269より引用)

私は個人ブログを書いていて、まさしく
ブログは書くものでなく、育てるものだと実感しています。

古賀さんが自身のnoteでこの本の紹介している文章があります。(古賀さんはnoteの更新頻度も高く、エッセイの着眼点が好きです)

書けば「いいこと」があるよ、とは言えません。
——魔法の話をしているわけではないのですから。(一部省略)
書き続けたら「おもしろい」んだよ、だったら断言したってかまいません。
——日記のように書き続けることが、おもしろくさせるのです。(古賀史健さんのnoteより)

私は書き続けたら、どうおもしろいのか
その世界をもっと知りたい。

中学生のときの私がこの本を読んでいたら、
私自身はもっと変われた、自分と向き合えたと思う。あぁ、ちょっと悔しい。(今の中学生、この本がある時代に生まれて羨ましい)

まぁ、でもね。

今このタイミングでこの本に出会えたということは、何か意味があるんじゃないかなと思っています。

『さみしい夜にはペンを持て』を読んだら、今すぐ何かを書きたくなる

この本は誰にでも分かりやすい文章だから、スッと頭に入ってきます。

イメージしやすい具体的な例えも、多いです。

そして、読んだら何かを書きたくなります。
(現に私はこの本の感想文をすぐに書きました)

書きたい人にオススメの一冊です。
もちろん、ブログを書いている人にもね!

コメント

  1. 鈴宮ゆめにゃ より:

    文章を書くことが大好きで、小学生のときから小説なり日記なり書き続けて、ブログも始めたのに、なぜか最近は文章を書いて反映がないことに恐怖してなにも書いていません。
    前までは楽しい楽しいというだけで文章を書いていたのに「影響力がないから書いてもむなしい……」と考えて数か月ブログ書いていない&最後に小説を書いたのは半年前&最近は日記も書かなくなってきた自分に投げかけられたような内容です……(こんな恥ずかしいことも思えるハチコさんの文章、好きです)

    もう一個だけ恥ずかしいことを言うと、折れた筆を今、もう一度動かすときなのかもしれません。

  2. ハチコ ハチコ より:

    ゆめにゃちゃん、ものすごく分かる。

    私も文章書くの「楽しい」だけだったのに、もっとうまく書きたいとか、もっと反応ほしいとか、どんどん強欲になっていって、書けなくっちゃう。いや、書いてもなんかしっくりこなくて、何度も消したり……。

    でも、やっぱり書くことが好きなんだよね。

    書くことが好きだからこそ悩むんだよね。私もゆめにゃちゃんの素直な文章が好きです!

    もう一度筆を持とう!

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