あぁ、変な本を読んでしまった……。
だって、本の帯が「本を最後まで読むのはアホである」だよ。
どうも、絶賛読書の秋!ハチコ(@hachiko8531)です。
この前、『その本は』(ヨシタケシンスケ,又吉直樹 )を読んで、
「本ってやっぱりいいものですよね~(しみじみ)」と思ったのに、
何を血迷ったか私は「本を最後まで読むのはアホである」と帯に書いてある本を読んでいる。
『その本は』(ヨシタケシンスケ,又吉直樹 )のレビューは下の記事です。
ところで、私が読んだ本はこれです。
『不良のための読書術』
表紙の絵は、『真夜中の弥次さん喜多さん』を描いている漫画家 しりあがり寿さん。
あー、この表紙の絵最高。
『不良のための読書術』の著者
著者は永江朗さん。
永江さんのWikipediaは
「執筆中を含め、食事の時以外はほぼ1日を立って過ごす」と書いてあった。おもしろい。
『不良のための読書術』のレビュー・感想
“不良のための”読書術と、本のタイトルではあるけれど、
ヤンキーとかそういう類に向けての本ではなくて。
本はあまりありがたがってもしょうがない。本は本。
たかが紙とインクの染みである。
「口ではなんとでも言える」とよく言うけれど、文章の上でもなんとでも言える。
あまり本を信じすぎ、本に頼りすぎるのも、マジメでよい子への道だ。
本を接するとき、不良としても態度を忘れたくない。
いいかげんで、飽きっぽく、調子のいい読み方をするぞ。
(P16より引用)
もう、これよ、これ言っちゃう~って思いません?
本はたかが紙とインクの染みって!
しかも、まさに今、本を書いている人がこれを言ってると思うと、ますますおもしろい。
てことで、『不良のための読書術』は、本の不真面目な(?)読み方を紹介しています。
この本を読むと、これまでの本の読み方が一新する。
永江さんの軽快な文章が心地いい。
でも、この本に書いてあることも信じすぎてはいけないよね!
(著者の永江さんもそう言ってるし!)
本棚は〇〇〇〇だ。(P247)
実際の本に書いてあることは、〇〇〇〇だ、ではないですよ。
私はとてもとても、この記事にそのワードを書くことができませんでした。
(清純派で売っているのでどうしても書けませんでした。)
他人の本棚が気になる。人さまの家にお邪魔すると、つい本棚をジロジロと眺めてしまう。
悪い癖だと思うけど、やめられない。
雑誌や写真集を見ていても、背景に本棚が写っていると、思わず背表紙を読んでしまう。
(P247より引用)
わーかーるぅ----!
他人の本棚って、その人の頭の中身じゃないですか?
今、どういうことに興味があるのか、何が好きなのか、すべて分かる。
だから、私も他人の家にお邪魔して、本棚あったらチラ見しちゃうな。
ていうか、バレないようにガン見しちゃう!(バレるやろ。)
思い出したんですけど、私の父と私は昔から何となくソリが合わなかったんです。
もうね、どうにか私のことを理解してもらおうと努力した時期もあったけど、無駄なのでやめました。だから、あんまり父とは深い話はしない。
(この話はまた今度書きたい。)
父は本を読むのが好きなのですよ。
(私と本の趣味は違う。父はビジネス書とか歴史系ばかり読んでいる。)
で、私は実家に帰ると、父の本棚を見るんです。
でね、そうすると今、父が何を考えているか、会話しなくても分かるんです。
以前、父がこんな本を読んでいたので、隠し撮りした。下の写真。
あー、お父さん、お母さんと仲良くしたいんだなーって思って安心した。
本棚ってすごいよ、話さなくても、何考えてるか分かる!魔法だね☆
ぼくらには「オリジナルな人になりたい」という欲求がある。「自分らしく生きたい」とか「こんなのは本当の自分じゃないと思ったから」なんて言ったりする。
しかし、そんな欲求はただの煩悩である。
煩悩なぼくたちがオリジナルな人になんて、なれるわけがない。
人間、謙虚でなければね。
「自分らしく」生きるなんて不可能だし、「本当の自分」は永遠に見つからないだろう。
(P271より引用)
これね、誰しも思ったことあると思うんだ。
「本当の自分」って何って。
私は、所詮、変わった生き方に憧れる普通の人。
人とは違う変わったクレイジーな生き方がしたいけど、ビビりだからできない。
こんな煩悩にとりつかれたときは本を読もう。
だだし、本を読んでオリジナルな人になるためではない。
オリジナルな人の人の本を読んで、オリジナルなアイデアをパクればいいのである。(P272より引用)
あぁ、おもしろい。
本ってそういうことだ。
世の中には変わった人が知らないだけで、いっぱいいる。
本は知らない世界を教えてくれる。
今日は、変な本を読んでしまったな。
私は本を最後まで読んでアホになってしまった。
(本を最後まで読むのはアホである、ってインパクト強めだけど、ゆる~く読んだらいいよ、って感じの本です。誤解されそうだから念のため……)
私も少しは変な人になれたかな。
『不良のための読書術』平成初期感が漂う本。スマホがない時代の話です。
当然、電子書籍もない時代の話。
令和バージョンも書いてほしい。
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