『初恋、ざらり』ドラマ第1話、原作コミックファンのネタバレ感想・あらすじ

『初恋、ざらり』 ドラマ1話 ネタバレ感想 映画
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こんにちは、ハチコです。

2023年7月8日(7日深夜)から、テレビ東京系「ドラマ24」枠で『初恋、ざらり』が放送されています。

原作コミックのファンである私ですが、このドラマはおもしろい!!

コミックをドラマ化すると「違う違う、そうじゃ、そうじゃない」ってなりがちですが、このドラマは原作を忠実に再現していると思います。ネタバレありの感想を書いていきます。

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ドラマ『初恋、ざらり』 第一話 あらすじ

軽度知的障害と自閉症がある上戸有紗(小野花梨)。“普通”に憧れを持ち、自己に強い劣等感を抱く彼女。夜はコンパニオンとして働いているが、昼は障害を隠して運送会社で働くことに。必死にメモを取りつつも、言葉の意味が分からず戸惑う有紗。そんな有紗に優しく声をかけてくれたのが職場の岡村龍二(風間俊介)だった。常識的なことを質問しても気兼ねなく教えてくれる岡村。そんな岡村の優しさに、有紗は恋心を抱いていく。 (TVerより引用)

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ドラマ『初恋、ざらり』第一話の感想(ネタバレあり)

最初の場面で、コンパニオンとして働いているお店で客に体を求められて、すぐに応じてしまう主人公の有紗。

原作を知っていましたが、いきなりのキスシーンで面食らいました。

必要だと言われたら、断れない有紗。あぁもういっか、と投げやりになっているような、そんな有紗が切ないです。

このシーンで、まるで水槽の水がブクブクと音を立てるような効果音があります。有紗にとって生きづらい世界をうまく表現しているなと思いました。これは漫画ではできない、映像ならではですよね。

そして、上戸有紗役の小野花梨さんのビジュアルが最高すぎます。

これ、漫画の有紗、そのまんまです。

小野花梨さん髪の毛が、少しベトっとして重たい感じがリアル有紗。

岡村さん役の風間俊介さん、最初、配役を聞いたとき、ちょっとどうかなーなんか違うんじゃないかなーと思ってましたが、第一話見て、ぴったりの配役で驚きました。

風間俊介さんのカメレオン俳優っぷりすごい。風間俊介さんはサイコパスで裏がある演技のイメージでしたが、今回はふにゃあとした柔らかな雰囲気の岡村さんをうまく再現しています。

有紗が、友達の友ちゃん(支援学校の友達)とパチンコを打っているシーンがありましたが、友ちゃんはイメージと違いますねぇ。

ドラマの友ちゃんはちょっとキレイすぎる。漫画だと、もっとポチャっとして下品な感じする。

“普通”じゃなくてもいいですか?普通ってなんだろう

“普通”になりたいと願う有紗。一生懸命と仕事を頑張っているのに裏目に出たり、応援したくなります。

第一話で強烈なエピソードは「AM,PM」を知らない有紗です。

「AM,PM」は、言わずもがな「午前,午後」です。

有紗が岡村さんに「AM,PMってなんですか」と聞くのですが、そのときの岡村さんの対応が神対応すぎます。

有紗は岡村さんに出会ったときからずっと、心の中で「やさしい人」とつぶやいています。

岡村さんは「AM,PM」も知らないのか、馬鹿だなぁと軽蔑する様子は一切ない。

あちゃー知らないのかぁ…と困り顔で心配する様子。「アルファベットで書かれても分かんないよね。俺も最近まで知らんかったし」と優しくフォローする岡村さん。(「知らんった」の「か」だけ、イントネーションが上に上がる感じもたまらない。)

「えらいぞーー」ってずるいよ!!惚れてまうやろー!キュン死しちゃいますね。

有紗じゃないけど、これは全女子、好きになってしまうかもしれませんね。

髪の毛を結んできてと上司に言われて、髪の毛を有紗なりにちゃんとくくってきたにもかからわず、パートさんから注意をうけるシーン。

岡村さんが「長い髪は作業するときひっかっかるから、くくって☆」と言って「なぜそうしないといけないのか」をかみ砕いて説明してくれます。

AM,PMを知らない有紗を見て、もしかしたら軽度知的障害があると察したのかもしれません。

そんな岡村さんですが、会社の帰りに有紗を家まで送っていく中でお酒の勢いもあって、道端で有紗にキスしてしまいます。そしてその姿を有紗の母に見られてしまいます。(とんだ災難極まりない)

このドラマの第一話はキスから始まり、キスで終わります。最初のキスと最後のキスは、有紗にとって意味が違うものなのも印象的です。

岡村さんは一人家に帰って、「やってしまった あんな純粋で子どもみたいな子。今なら戻れる」と猛省してしまいます。岡村さんは岡村さんで「普通はあんなかわいい子が、俺みたいなおっさんを好きになるはずがない」と感じているようです。

このドラマを観ながら思うことは“普通”ってなんだろう、ということです。

「多様性」「個性」や尊重されている昨今。

でも、ぱっと見ただけではわからない、軽度知的障害の人たちにもそれが言えるのでしょうか。

有紗が、軽度知的障害だと知らなければ「空気が読めない人」「気が利かない人」の烙印を押されてしまうのではないでしょうか。

「多様性」や「個性」が大事だと言いながら、結局は自分の許容範囲の中でしか、人は認められないんじゃなかろうか、とも思います。

『初恋、ざらり』は、「軽度知的障害の女の子の話」というより「不器用な女の子の初恋の話」のほうがしっくりくるのかもしれません。

社会派ドラマでもなく、美談の押し付けもない。一人の女の子の恋の話として全編を通して観られそうです。

コミックを読んでいるので結末を知っていますが、次週も楽しみにしています。

第一話で描かれた“普通じゃないかもしれない”有紗の言動

・「疲れたでしょー」と先輩のパートさんから言われて、元気よく「はいッ!!」と答える有紗。パートさんは目を丸くするここは普通だったら「大丈夫です」って言いますよね。

・次のシフトまでに髪の毛くくってきてね、と言われる→両サイドの髪を少しだけ結ぶだけ。→“普通”なら、後ろで一つにくくる。

・「後ろで一つにくくるってこと。“普通”それくらいわかるよね」と上司に言われて「お団子でもいいですか」と言う有紗。→“普通”ならお団子にしない。

・瓶が入った段ボールを無理に運ぼうとして割れる。→“普通”なら、割れる可能性も考慮して無理に運ぼうとしない。

・パートさん同士がロッカーで、「岡村さんが社長に謝りに行ってまだ帰ってこない」と話しているが、有紗はその話を聞いているにも関わらず、無言でパートさんの前を横切って帰ろうとする。→“普通”ならパートさんに「すみませんでした」って言う。

初恋、ざらり 第二話の予告

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