【本の感想】『読みたいことを、書けばいい。』田中泰延著

読みたいことを、書けばいい。 読書
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今日は『読みたいことを、書けばいい。』を読んだので、感想を記事にしていきます。

この本をおすすめする人
ブログに何を書けばいいか
分からなくなってきた人。

読みたいことを、書けばいい。

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田中 泰延とは

本の著者の田中泰延について解説します。
まずは下をご覧ください。

田中ひろのぶ

本の裏表紙裏の著者紹介です。

ごっちゃごちゃ書いてありますが、
ざっくり説明します。

田中泰延さん(名前読めんわw「ひろのぶ」と読みます。)は、早稲田の夜間に通いながら、昼間はトラックの運転手をしていました。

その後、電通に就職し、24年間コピーライターの仕事をしていました。コピーライターの仕事をしながらwebサイトに映画評を書いたら、人気が出ました。

それから、電通を退職して「青年失業家」となり、フリーランスとなりました。

この本が初めての著書です。

著者の方を全然存じ上げませんでしたが、Twitterでお友達になった(わー、勝手に友達と書いてしまった……)
ろぎおさんが『ペルソナは俺』という記事にこの本の紹介が書かれていて、「めっちゃいいこと言ってる!」と思い、読んでみることにしました。

『読みたいことを、書けばいい。』の感想

それでは、感想を書いt…
その前に、私とブログとの出会いから書きます。

私がブログというものを知ったのは〇〇年前で、(〇〇の時点で10年は超えるやろ)
ブログというものが世に出始めた頃でした。(あぁ、私の歳がばれる)

その頃は、いわゆる日記ブログばかりで、「大学生ブログランキング」というものがあって、
都会や有名大学生がランキング上位で、私はそれを読むのが楽しみでした。

その中でも、『はあちゅう』は、いつもブログランキングぶっちきりの1位でした。
底辺地方女子大生の私は、都会の大学生は毎日エンジョイしてて、クソうらやましいと思いながら、田舎の片隅でブログを書いていたのでした。
(で、学生の間、私はずっとブログを書いていました。)

何が言いたいかと言うと、その当時のブログは、ブログを書いている人自分自身が楽しく書いてるなと伝わるものばかりだったんですよね。

時は流れ、令和4年。

ブログをまた書きたいと謎の情熱が私の中に芽生え(&ブログで稼げるという話も聞いて)
気づけば、ワードプレスでブログを開設、Twitter登録という流れです。

Twitterのブログアカウントの人たちは、「アドセンスー!」「収益ー!」「フォロワー何百人、何千人、突破!」と、ブログで稼ごうという意気込みがすごい人ばかりでした。「楽しく書いて、少し稼げたらいいかも♪」という私は辟易してしまいました。

ブログはビジネス(副業)で、ユーザーファーストでブログの記事を考える、という感じで、
私は何を書けばいいのかよく分からなくなってしまいました。

で、そんなときに出会ったのがこの本です。

早速、感想を書いていきますね~!(前置き長っ)

まず、この本を開いて思うことは「文字がでかい」ということです。
「文章術コラム」が各章の終わりにあるのですが、その文字が「小さっ!」と思います。
(たぶん、コラムの字が普通の本の文字の大きさ。)

本書では「自分が書きたいものを書く」ことで「自分が楽しくなる」ということを伝えたい。いや、伝わらなくてもいい。
すでにそれを書いて読む自分が楽しいのだから。

自分がおもしろくない文章を、他人が読んでもおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。

それが「読者としての文章術だ」。(P6,P7より引用)

冒頭の数ページで、この本の言いたいことがすべて凝縮されています。
なるほど、まず「自分」が楽しくなることが、一番大事ということのようです。

しかし、わたしは有名小説家でも人気コラムニストでもない。本を書く人としては、だれにも知られていない。
そもそも、この本自体が初めての著書である。では、偉そうに「文章の書き方をお教えしましょう」とのたまうわたしはだれなのだろう。だれですか。

訊かれたので簡単に自己紹介しておこう。(P18より引用)

私はこの文章を読んで確信しました。

あぁ、この人(著者)は本当に自分が楽しんで文章を書いている、と。
だれですか、ってどういう語り口やねん。
その後の自己紹介も最高なのですが、ここでは割愛させていただきます。

ところで、田中さん(著者)が書く文章は、好みが分かれるかもしれませんが、私は好きです。

次の章で、田中さんはネットで読まれている文章の9割は随筆だと言っています。

田中さんの定義では随筆は「事象で心象が交わるところに生まれる文章」(P54より引用)ということです。

マジで何のこっちゃ?って感じなんですけど(難しい言葉使わんといて!)
見たこと、聞いたこと=事象
それについての感想=心象 ということのようです。
「事象」と「心象」が合わさって、「随筆」になって、
それを人は「読みたい」と感じている、と田中さんは言います。

ひろゆきさんが言う「それ、あなたの感想ですよね?」を人は求めているということです。

商品のレビューもそうですよね。
あなたの正直な感想、それを人は求めている。あぁ、分かるなと思いました。

「たった一人のだれかに手紙を書くように書きなさい」というのもある。かなりもっともらしいが、
それはLINEにしてください。(P98より引用)

読み手など想定して書かなくてもいい。
その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。
自分で読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。(P99より引用)

とても痛快な文章だと思いませんか?

私がブログの勉強をちょっとかじったところ、ブログを収益化するために、「ペルソナ」(自分の記事を読んでくれる人)を想定します。そして、ペルソナはかなり細かいところ(どんな年齢か、服装は?職業は?)意識しましょうと言われています。
で、田中さんはそれを真っ向から否定しているような考え方だと思いました。
(田中さんはブログのことについては触れてない。)

「わたしが言いたいことを書いている人がいない。じゃあ、自分が書くしかない。」(P102、103より引用)

だが、「いまさら書かなくていいことは書く必要がない」という事実はある意味、ラクなことだ。特段の新しいものの見方に疑問もなく、読み手でかまわないなら、読み手でいよう。
どこかで読んだ内容を苦労して文章にしてもだれも読まないし、自分も楽しくない。(P103より引用)

上の文章では、ちょっと調べれば、分かることを今さら書く必要はないと言っている一方で、次の章ではこんなことを言っています。

ライターの考えなど全体の1%以下でいいし、その1%以下を伝えるためにあとの99%以上がいる。「物書きは調べることが9割9分、5厘6毛」なのである。(P148より引用。)

ネットの情報は、また聞きのまた聞きが文字になっていると思って間違いない。~(省略)~

一次資料に当たらなければ話にならないのである。
「ここがその話の出所で、行き止まりである」という資料は意外や意外、簡単に見つかる。そして、一次資料まで当たったときに感じることが多いのは、「だいたいの話は、出所があやしい」ということだ。(P152より引用。)

つまり、調べるんならとことん調べて書け!うわっつらに調べたことだけを書くつもりなら、書くな!ということだと思いました。

これってブログを書くときも通じる考え方だと思いませんか?

ネットで調べられることをまとめただけの記事よりも、
実際に見た、聞いた、体験した、という本物で価値があるものだよ、と言われているような気がしました。(田中さんはそう言う意味じゃないよ、と言うかもしれません。)

話は変わります。

宇多田ヒカルが美味しかったロースカツ定食840円の話をネットに書いたら、数百万人が読むだろうか、
あなたが丹念に調べた「ローマ帝国1480年の歴史」を書いても、あまり読む人はいないだろう、ということも本には書いてありました。

つまり、自分がどんだけ自分が一生懸命書いた文章も、有名人でもなけりゃ、無名の素人が書いた文なんて見る人はいないだろうということです。
どうせ読まれないならば、楽しく書くほうがよくないですか?と。

そうですよね。

ネット上の文章は「全部見られる」ことを想定して書いてはいけない、読者は基本流し読みです。

私はこの記事の文章がもうすぐ3317文字になろうとしています。
あ、今、3336文字になりました。
この長い文章を読んでくれてる人なんていないってわけです。
(読んでくれてる人いる~?感謝すぎる……)

それならば!!!

私が楽しく書きゃーいいじゃん!そんでよくね?wって思ってきました。
あぁ、ロースカツ定食食べたい。(今、深夜0時)

はい、どんどんいきますよ~!(もう誰も読んでいないと思うので、好き勝手書いていくぞ!)
以下はなんかいいな~と思ったところを書いていきます。

「つまらない」「わからない」ことも感動のひとつで、深堀していくと見えてくる世界があり、正しい意味で文章を「批評」として機能させることができるはずだ。
(P184より引用)

自分が最も心を動かされた部分だけをピックアップして、あとは切り捨てる「編集」をするのも自然なことだ。(P192より引用)

書くと決めたものに対して、
あぁクソつまらない、と思ったとしても
一部分でも、ここが好きだなと思えるものがあれば、そこを深堀して全力で書くことが大切だということです。

あぁ~そろそろタイピングに疲れてきたぞぉ~……まとめます!

私がこの本を読んで思ったことは、
自分が読みたいものを書く=書きたいことを書くのがいいってこと。
ブログで儲けようと考えている人も、まずは自分が「書いてて楽しい」と思えることを書くべきだと思います。

ていうか、ブログで儲けるってマジで難しい(時間かかる)から、それなら楽しく書こうよ~~

調べることは、自分の知らなかった知識が増えて楽しい、そして、それを書くのは楽しいことだ。SEOの勉強をするのはその後です。(私は勉強してなさすぎる。)

つまり、「ブログを書け」ということです。

ここまでこの記事を読んでくれた人、いいこと教えますね!
実はこの本の最後に、ネットで簡単にバズる文章の書く方法が書いてありますよっ!
それだけでも必見!ぜひ読んでみてくださいね♪
(注意:クレームは一切受け付けません。)


おわりっ。
(この記事は文字数5703のボリューム展開となりました。
バズる文章の書く方法のクレームは受け付けません!大事なことなので2回言いました!)

【後日】またしても著者の方に、本の感想が届いてしまいました!
前回、著者に感想が届いてしまった記事はこちら。

どうやら、ツイッター社はツイッターで本の感想を呟くと、瞬時に本の著者へリツイートされる新機能を導入したようです。

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