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『ショートショートドロップス』読んでみた(ネタバレ無しレビュー)

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こんにちは!

ハチコ(@hachiko8531)です。

読書の秋ですね~。

なにか本読みたいなと思っていたんだけど、
あまり長すぎるのも読むの疲れるな~
(がっつり読みたいときもあるけど)
サクッと読めるものがないかな~と探していたときに、よさげな本を見つけました。

ツイッターでお友達になったふかもふもぐらちゃんがブログの記事で紹介してた本です。

短編集『ショートショートドロップス』です!

短編集なんで、一話、約10分~15分くらいで読めます。(もっと短いのもある。)

ショートショートドロップス

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『ショートショートドロップス』の著者

まずはこちらの本の帯をご覧ください。

ショートショートドロップス 帯

私が説明するより本の帯見てもらったほうが早いんで(ズボラ)。

著者と収録作品(五十音順)

新井素子「のっく」
上田早夕里「石繭」
恩田陸「冷凍みかん」
図子慧「ダウンサイジング」
高野史緒「舟歌」
辻村深月「さくら日和」
新津きよみ「タクシーの中で」
萩尾望都「子供の時間」
堀真潮「トレインゲーム」
松崎有理「超耐水性日焼け止め開発の?末」
三浦しをん「冬の一等星」
皆川博子「断章」
宮部みゆき「チヨ子」
村田沙耶香「余命」
矢崎存美「初恋」
アマゾンより引用

すべて女性作家によるショートショート15選です。

「ショートショート」の定義って難しいんですけどね。

まぁ、短い話なんです。

著者の新井素子さんもまえがきで「ショートショートってなんだろう」って話しています。

まえがきからおもしろいです。

『ショートショートドロップス』のレビュー

ネタバレなしレビューなので(緊張)、
私が読んだのは単行本サイズなんです。

(文庫サイズもあります。)

本のサイズは縦17センチ、横12センチ、
厚さ2センチ(279ページ)で、
ショルダーバックにすっぽりはまりました!

持ち運びに便利でした!

(本のレビューとして間違っている……)

 

ちゃんとレビュー書こう。

以下、私が気に入った話とか好きな文章とか書いていこうと思います。

矢崎存美「初恋」

本の一番最初の掲載されている短編。

本の最初にふさわしい『ショートショートドロップス』のまさに、甘いドロップスみたいな話。

ぶたぶたのおじちゃん、見てみたい。

宮部みゆき「チヨ子」

子どものときに大切にしていた人形やおもちゃがある人は多いと思います。

そんなことを思い出してしまう話。

ファンタジー要素ありながら、ちょっと切なくなります。

何かを大好きだった思い出。人はそれに守られて生きるのだ。

それがなければ悲しいくらい簡単に悪いものにくっつかれてしまうのだ。
(p50より引用)

ここの文章が好き。

堀真潮「トレインゲーム」

タイトル通り、電車の中でとあるゲームをするユニークな話。

ぜひ電車の中で、できれば満員電車の中で、座席に座りながら読んでほしいです。

まぁ一駅分くらいで読めるんで。

読み終わった後、不思議な体験ができるかもしれません。

村田沙耶香「余命」

私は『ショートショートドロップス』の中で一番好きかもしれない。

この本に載っている短編集の中で一番短いんじゃないかなと思うけど、読んだ後にずっしりするっていうか、うーん、うまい言葉が思い浮かばないんだけど、ぼーっとして考えちゃう話。

「余命」を読み終わって思い出したことが。

最近、娘が「死んだらどうなるの?」って私に言うから、「天国に行くから、みんなに会えなくなるってことかな」って言ったんです。

そしたら「じゃあ、死んだ人に会うためには、車で天国にいけばいいね」って娘が言うから「それはできないよ」って言ったんだけど……そんなの死んだことないから分からないよね。

天国までの距離を知らないし、どこにあるかもしれないし、もしかしたら車で行ける距離なのかもしれない、って読み終わった後、思いました。

(これは、本のネタバレではありません。)

辻村深月「さくら日和」

たいやきが食べたくなる話。

行列のできるおいしいたいやきが食べたーい。

少女の淡い初恋の話。

さてさて、タイトルの”さくら”の意味も考えながら読むとよし。

こんなに嬉しいことがあった今日は、他にも何かが起こりそうな気がする。

でも、そんなの欲張りすぎかな。(P161より引用)

私にだけーと考えたら、つま先から順に体が溶け出すようなほんわりした気持ちになった。(P165より引用。)

かわいいな、主人公の女の子。

たい焼きと一緒にこの女の子、食べちゃいたい。

新津きよみ「タクシーの中で」

「世にも奇妙な物語」にありそうなちょっと怖い話です。
タクシーの運転手とその乗客のアレコレです。

ゾクゾクします。

以上、『ショートショートドロップス』のレビューでした♪

単行本はこれ。

文庫本もあります。

(こっちのほうが安いし、持ち運びに便利。笑)

コメント

  1. 鈴宮ゆめにゃ より:

    『私にだけーと考えたら、つま先から順に体が溶け出すようなほんわりした気持ちになった。』
    わたしもここが可愛いなと思いました。
    この間このブログを読んだときに気になって、もう一回今日来て、本買いました。
    ハチコさんとわたしの縁で繋がれた本、大切にします。

  2. ハチコ ハチコ より:

    ゆめにゃちゃん!う、嬉しいぃ!
    その話、とてもかわいいです。初恋ってこういう感じですよね。
    短い話の中で、自分のことを振り返って考えてしまう、ショートショートすごい。
    ブログで繋がって、本で繋がって、こういう縁って素敵ですね。

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